外の世界から脱出(脱落?)して、今月で7ヶ月。7ヶ月か。あたしは何か得たのだろうか。毎日を生きる理由を探した。よくわからなかった。目的地を定めようとした。よくわからなかった。自分を理解ろうとした。よくわからなかった。結果、よくわからなかった。今も、よくわからない。でもあたしは、ひとつ駒を進めた…ような気がする。得たものは、やっぱり無いのかもしれないけれど。
遠くばかりを見ようとしていた。足元すら見えていなかったのに。懐中電灯は、電池切れ。ひたすらさ迷っていた。出口は、どこだろう。けれど出口は見つけるものではなく、作るものだったんだ。それを知った瞬間、足枷が外れた。心の足枷が。
それが、今。
明後日からあたしはまた、外の世界に足を踏み入れることになる。恐怖は、足枷と共に外れてはくれなかった。でも、何処からともなく『大丈夫』という声が聞こえる。自分の自信ではない。確実に。でも、聞こえる。うん。あたしはこんなところで、止まるわけにはいかないもの。大丈夫でないと困る。
『大丈夫。恐怖はいずれ、道の一部に溶けてゆくから。』