今朝はひどかった。窓の外。ごうごうと鳴く風。激しく叩きつける雨。戸惑う木々や物干し竿。まさに今朝、あたしが置かれていた状況そのものだった。
あたしはどう生きるのが正しいのか。母にある事を言われてから、そんな愚問が、頭から離れなくなった。今も離れない。
正しい答えなんて無い。自身が正しいと自信を持てさえすればいい。理解りきったこと。世間体?そんなの気にしたくもない。あたしは、今できることから始めたい。今浮かんでいる目標に向かいたい。現在地から見えるところまで。まずはそこまで生きたい。
なのに、愚問は消えない。それでいいのか、と。病気に甘えてはいないか、と。世間から外れてはいないか、と。あぁ振り出し。また振り出し。いつまでたっても、心が振り出しから動けない。並でなければ。普通でなければ。そう心が言う。馬鹿みたいだ。一体何が並なのか。普通なんて、どう定義されるのかわからないし。
バイトが決まった。やっと。なのに、ぱっとしない。この愚問のせいで。
もう何にも、惑わされないような気がしていたのに。