どうして、こう、楽しくて愛しい時間はもの凄くあっという間に過ぎてゆくのに、過ぎてほしい時間はなかなか過ぎてくれないのか。こんな愚問が最近、頭から離れない。当たり前のこと。理由なんて簡単。気持ち次第なんだ、時間なんて。終わってほしくない時間ほど残酷に消え、そうでない時間は残酷に留まる。時間って意地悪だ。あたしはいつもそう思いながら日々過ごしている。
最近は一日が長い。何故なら、向かうところがあるから。早く辿り着きたい時間があるから。焦る。ちゃんとその時間に辿り着けるのか。その途中で、大きな壁があったら如何しよう。以前、人間として生きる醍醐味は、未来になにが起こるかわからないこととあたしは言った。毎日が転機になりうると。裏を返せばとてもそれは恐ろしい。確かな安心が欲しい。形として見えないからこそ不安になる。でも、いいよね。信じて、いいんだよね。
今日も一日が終わった。また明日も終わることは決定的なのに、何故遠く感じるのだろう。