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Atashi-No-Dilemma

さやズゆにーくえヴりでぃ
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何回目かのプロローグ







ブラックの珈琲がおいしい。いつからそう思えるようになったのかは、わからない。
日記少しサボってしまった。環境の変化が著しくて。


とりあえず、あたしは外の世界に出た。やっぱり改めて怖かった。いや、進行形。持ち前の自信の無さが、さらに拍車をかける。あたしの恐怖に。これでもかというぐらい。自分にはできないのではないか。なにを根拠にそう思うのか。自分でも謎。ただただ行動する前から自信喪失。弱いなと改めて自覚する。弱い。本当に。情けない。でも怖い。

恐怖に襲われたときは、"これぐらいなんだ"と、唱える。呪文のように心の中で。それで恐怖が軽減されるかといったら、そうではないけれど。気休めにはなる。なにがあたしの恐怖に繋がっているのか、というと。失敗への恐怖。叱責への恐怖。人の目に対する恐怖。たぶんこういう類い。誰しも抱えることかもしれない。けど、それがあたしには、通常の万倍になってふりかかる。

あたしはあたしで在りたいのに。あたしで居られなくなる。嫌だ。あたしらしく生きたい。いや、そういうように恐怖を感じているあたしが、本当のあたしだ。けれど、恐怖を感じれば、あたしがあたしでなくなる。そこが難題。RPGと同じなのだけどね。レベルアップする条件は、敵と戦うこと。そして勝利すること。最も単純で、当たり前なこと。強い敵ほど経験値も多く手に入る。経験値。あたしにはこれが足りないのか。逃げてばかりいたから。

思うんだ。
ぶつかって怪我してもいいじゃない。ちゃんと傷は治るし、免疫もつくのだから。人にどう見られたっていいじゃない。その人の為に生きている訳じゃないのだから。

きっと暫く恐怖は消えない。その度、上の言葉を思いだそう。


あたしには帰る処がある。幸せを感じることができる。幸せは葛藤があってこそ、感じられるものなのかも。だとしたらこの恐怖が、あたしをより幸せにするのかも知れない。

なんて不条理。

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