心を燃やし、闘志を爆発させる。真っ直ぐ突き進む。どんな獣道だろうと関係ない。恐れず。怯まず。逃げず。誰より己が一番の敵。妥協しない。手加減もしない。だって己に負ければ、そこで全て失ってしまう。終わってしまう。
皆それぞれの色を持ち、それぞれの道を歩む。けれど、目的地は同じ。同志は心強い味方になる。強敵になる。
若さゆえの不器用が、時に邪魔をする。が、一時に全てをぶつける彼らは、そのたびに学ぶ。強くなる。これが自分だと自覚してゆく。蕾は必ず花になる。蕾はそれを知らないだけ。
本当に熱くなる。鳥肌が立つ。自然と涙が溢れる。なんだかあたしは、勿体ない青春の使い方をしたと思う。もっと、自分を燃やせば良かった。あぁ本当に後悔。スラムダンクに、もっと早く出会いたかった。あの頃出会っていたら、きっとまた、違う衝撃を受けるんだろう。
今、こういう漢たちが少ない。なんだか守りに入るばかり。情けないな。小さい。なんか小さい。あたしが言える立場ではないけれど。勿体ない。男に生まれてきたからには、漢になってほしい。なんて。
少年よ、大志を抱け。