朝、バルコニーに出て一服しながら見上げた空は、やっぱり同じだった。注す光も絶対的に同じ。触れていった風は、あの街から来たんだなーとか根拠もないことを思う。ラジオから流れる天気予報をぼーっと聞いては、あの街の名前ばかり耳に入ったりする。まだ、当たり前か。なんだかんだ親しみをもってたんだな。あの景色を思い浮かべて、その上に、予報が伝えていた天気をフィルターみたいに重ねてみる。なんだか愛しい。
もう行くことができないわけではない。けれど、あの日常の中で見ていたものは、もう見れない。だからこうやって思い浮かべて、忘れないように。
切ない記事になっちゃった。でもこれからは見たい未来がある。だから平気だよ。